以前から興味のあった分散コンピューティング。
急に思い立って試してみました。
何かを急に思い立つのは、他に仕事があってバタバタしているときとかが多いです。
たとえば、締め切り間近に急に部屋の掃除がしたくなるようなものです。そしてやり遂げた達成感は味わえても、肝心の仕事は終わっていないというていたらくになりがち……。
分散コンピューティングとは、宇宙からの信号解析、素数探索、タンパク質の構造予測など、本来、スーパーコンピュータで行うような演算を、各家庭や職場のコンピュータに処理を細かく割り振って、並列に処理させることによって、スーパーコンピュータに匹敵する(凌ぐ)演算を可能にする試みです。
日本で一番有名なプロジェクトはSETI@Homeですね。宇宙からの電波を解析し、その中に地球外生命体からの信号が混じっていないかを調べるというプロジェクトです。アレシボ天文台で受信した宇宙からの電波のデータを細切れにしたものが、参加者のコンピュータに送られてきて、それを解析して結果を返信することになります。
SETI(地球外知的生命体探査=Search for Extra-Terrestrial Intelligence)・・・私の世代ではカール・セーガンのテレビ番組「コスモス」を懐かしく思い出しますね。
BOINCという複数の分散コンピューティングプロジェクトを管理するソフトウェアを使用して、SETI@Homeを含め各種参加してみました。
SETI@home
地球外からくる電波から人為的に発信されたと思われる信号を抽出し、地球外生命体を探索する
Einstein@Home
一般相対性理論から予言される重力波(未発見)を、観測データから検出する
World Community Grid
米の生産量と品質の向上、がん撲滅、デング熱治療薬開発、ヒトたんぱく質解析、AIDS治療薬研究などの各種プロジェクト
rosetta@Home
各種治療薬の開発のためにタンパク質の三次元形状を決定する
PrimeGrid
双子素数の探索など素数探索全般
ABC@Home
数学上の未解決問題の一つ、ABC予想を解く
uFluid
微小重力状態での流体工学研究
たくさん参加しても、一度に演算できるデータは一つですから、実際は指定した時間ごとに、切り替えて演算することになります。(デフォルトの切り替え時間は60分)
送られてくる演算データはWU(ワークユニット)といい、プロジェクトによって大きさが異なります。SETI@HomeやEinstein@Homeは大きめのWU、PrimeGridやABC@Homeのような数学系プロジェクトは比較的小さめのWUが多いです。
演算が終了すると、結果がサーバに送信されて、演算に応じたクレジットがアカウントに追加されます。貯まったからといってお金に変えられるわけではなく、あくまで名誉ポイントのようなものです。各プロジェクトに対しての貢献をクレジットの多寡で国別やチーム別に競い合ったりしているようですね。
BOINCを使用していれば、参加しているプロジェクトを横断して、総合の統計を見ることができます。
まだはじめて間もないですから、SETI@homeなどの大きなWUを割り当てられているプロジェクトは、まだ十数時間かかる計算です。クレジットが加算されているのは、PrimeGridとRosetta@Homeだけですね。
一日中、つけっぱのPCですから、寝ている間や外出中に少しでも、世の中の役に立つといいですね。
とりあえず2台作動中です。
また随時報告していきたいと思います。



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